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朗読箇所

復活節第6主日

旧約 エレミヤ書1:4−8

◆エレミヤの召命
4 主の言葉がわたしに臨んだ。
5 「わたしはあなたを母の胎内に造る前から
あなたを知っていた。母の胎から生まれる前に
わたしはあなたを聖別し
諸国民の預言者として立てた。」
6 わたしは言った。「ああ、わが主なる神よ
わたしは語る言葉を知りません。わたしは若者にすぎませんから。」
7 しかし、主はわたしに言われた。「若者にすぎないと言ってはならない。わたしがあなたを、だれのところへ
遣わそうとも、行って
わたしが命じることをすべて語れ。
8 彼らを恐れるな。わたしがあなたと共にいて
必ず救い出す」と主は言われた。


新約 テサロニケの信徒への手紙 一 2:1−4

◆テサロニケでのパウロの宣教
1 兄弟たち、あなたがた自身が知っているように、わたしたちがそちらへ行ったことは無駄ではありませんでした。
2 無駄ではなかったどころか、知ってのとおり、わたしたちは以前フィリピで苦しめられ、辱められたけれども、わたしたちの神に勇気づけられ、激しい苦闘の中であなたがたに神の福音を語ったのでした。
3 わたしたちの宣教は、迷いや不純な動機に基づくものでも、また、ごまかしによるものでもありません。
4 わたしたちは神に認められ、福音をゆだねられているからこそ、このように語っています。人に喜ばれるためではなく、わたしたちの心を吟味される神に喜んでいただくためです。

説教

語る者と聴く者

  • 説教者  土肥努 牧師

     

    テサロニケで伝道していた時のことをパウロは次のように語っています。
    「あなたがたのところへ行ったことは無駄ではありませんでした」(2:1)と。
    パウロたちは、伝道を始めて間もなく、反対者による騒動で、
    テサロニケを立ち去らなければならなくなりました。
    パウロたちの伝道はそういう「激しい苦闘」の中でなされていました。
    しかしその中でパウロたちは、「わたしたちの神に勇気づけられ」て、
    大胆に語る勇気と力を神から与えられ、
    その働きは、けっして無駄ではなかったというのです。
    敵対や妨害の中で、勇気を持って大胆に語ることができるためには、
    伝道者の中の語る動機が問題です。
    語る者の中に「迷い」があったなら力強く大胆に語ることはできません。
    人を喜ばせることばかりを考え、
    人の顔色をうかがっていくところに、迷いが生じます。
    パウロは、自分たちの宣教は人を引き付けるための、
    人気を得るためのものではない、したがって迷いは一切ないと断言します。
    パウロの宣教の基本姿勢は、人に喜ばれるためではなく、
    神に喜んでいただくために語るというところにありました。
    人の顔色をうかがうのではなく、神に喜んでいただくために、
    神のみ顔を見つめながら語るのです。
    そのように神にしっかりと顔を向けている者に福音が委ねられているのです。
    人に喜ばれるためではなく、神に喜んでいただくためにこそ語る、
    そのことに徹していくことができるかどうかに、
    伝道者が福音を力強く語ることができるかどうかがかかっています。
    そして、伝道者のこの戦いは、教会の人々が福音によって
    生かされていくことができるかどうかを左右します。
    その伝道者が教会に遣わされていったことがよい実りを生むか、
    それとも無駄なことに終わってしまうかの分かれ道がそこにあるのです。
    従って、伝道者のこの戦いは、聴く人々にとって他人事ではありません。
    教会の人々が伝道者に、自分たちを喜ばせ耳触りが良くて心地よいこと、
    つまり、あなたは今のままでいいのだ、変わらなくてよいのだ、
    ということだけを語ることを求め、神のみ言葉によって打ち砕かれ、
    悔い改めて変えられていくことを拒むという姿勢でいるならば、
    伝道者も、結局はその人々の顔色を伺うようになってしまいます。
    人に喜ばれるためではなく、神に喜んでいただくために、という姿勢は、
    それゆえに伝道者(語る者)と教会の人々(聴く者)とが、
    共に願い求め続けてゆかなければならないものであると言えます。
    このことが教会の全体に行き渡ってゆくならば、
    すばらしい宣教の働きがなされ、よい実りが与えられることでしょう。

週報より

  • 2023.05.14 週報より抜粋・要約

  • ① きょうは新理事長の土肥努先生をお迎えしての礼拝でした。
    きょうの礼拝は、今年の3月の教団年会で理事長に選出された
    土肥努先生を説教者としてお迎えしました。
    礼拝の中で、稲葉基嗣牧師の就任式を司式していただきました。
    日本ナザレン教団の理事長としての働きが今年度より始まった
    土肥努先生のお働きの上に神さまの祝福と助けを祈ります。

    ② きょうは礼拝後にランチの会をいたします。
    きょうのメニューはセルフサービスのサンドイッチです。
    費用は無料です。ランチの会への自由献金は歓迎します。

    ③ 来週は10分間除草とモレノ編集会を予定しています。
    来週の礼拝後は有志の方による10分間除草をいたします。
    また、その後に月報モレノの編集会もおこないます。
    モレノチームのみなさまはよろしくお願いします。
    寄稿や写真を投稿をしてくださる方は、
    来週の日曜日が締め切りとなりますのでよろしくお願いします。

    ④ 小山教会LINE公式アカウントを開設しました。
    https://lin.ee/yiPqjob より「友だち追加」が可能です。
    LINEを通じて牧師と電話やチャットができるようになります。

    ⑤ メディアチームを募集します。
    インターネットを用いて教会でできることを一緒に考えていただける方、
    協力していただける方を募集します。
    メディアチームに加わってくださる方は、基嗣牧師までお知らせください。

    ⑥ 週報の1ページ目にQRコードを付けてみました。
    第一言語が日本語ではない方々が礼拝に出席された際、
    このQRコードを読み取っていただければ、
    週報の内容が自動翻訳されたページを見ながら礼拝に参加できます。

    ・書き損じ・出し忘れのはがきをください
    (アジア学院に寄付)。
    ・洗礼(バプテスマ)・転会をご希望の方は
    牧師にお知らせください。

    小山駅・教会間の送迎(9:45東口出発)があります。
    詳しくは牧師にお尋ねください。


  • 以上

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