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朗読箇所

三位一体後第15主日

旧約 創世記 1:27−31


27 神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。
28 神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」
29 神は言われた。「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。
30 地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命あるものにはあらゆる青草を食べさせよう。」そのようになった。
31 神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である。


新約 マタイによる福音書 5:1−12

◆山上の説教を始める
1 イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。
2 そこで、イエスは口を開き、教えられた。
◆幸い
3 「心の貧しい人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
4 悲しむ人々は、幸いである、
その人たちは慰められる。
5 柔和な人々は、幸いである、
その人たちは地を受け継ぐ。
6 義に飢え渇く人々は、幸いである、
その人たちは満たされる。
7 憐れみ深い人々は、幸いである、
その人たちは憐れみを受ける。
8 心の清い人々は、幸いである、
その人たちは神を見る。
9 平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。
10 義のために迫害される人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
11 わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。
12 喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」

説教

正義と平和が流れるように(Let Justice and Peace Flow)

  • 説教者  ニシャンタ・グネラトゥネ牧師(スリサンカ・メソジスト教会)

     

    「被造物の季節」です!
    この「被造物の季節」という月間は、
    一年の中でも特別なときです。
    それは、創造主である神について思い巡らし、
    わたしたちの理解を深めるときです。
    またそれは、神が造られた
    尊い被造物により意識的に関わるときです。
    「被造物の季節」は通常、
    9月1日から始まり、10月4日まで続きます。
    この月間は、「神によって造られた地球環境を保護する」
    というテーマを探る機会を1ヶ月間わたしたちに与えてくれます。
    この期間におこなわれる、
    聖書を学ぶことや、特別なテーマを掲げた礼拝、
    共同の取り組み、あるいは個人的な静かな静まりの時間を通して、
    地球環境の保護について学びます。

    今年、「被造物の季節」月間は、標語を掲げています。
    「正義と平和が流れるように("Let Justice and Peace Flow”)」
    という標語です。
    なんと力強いテーマでしょうか。
    特に、正義と平和のどちらもが大きく欠けている、
    現在の世界情勢を考えると、
    このテーマは、とても力強く響きます。
    深刻な現実への対抗手段として、
    世界中で、わたしたちが生きている現実への対抗手段として、
    わたしたちは正義と平和の民であるようにと、招かれています。
    わたしたち自身の生活と、わたしたちの周囲の世界において、
    正義と平和を探し求め、それらの価値を支えるようにと、
    正義と平和の民は招かれています。
    聖書において、神はわたしたちにこう語りかけています。
    「正義を大河のように
    尽きることなく流れさせよ。」(アモス5:24)
    「義と平和が互いに口づけする。」(詩編85:11)

    神による世界の創造の文脈の中で、
    これが意味することを理解するために、
    正義と平和が結びつく、3つの方法を考えてみましょう。

    第一に、正義は神の善と主権を信じることに根ざしています。
    創世記1章27節はわたしたちに語りかけます。
    「神はすべての人を等しく自分のかたちに創造された。」
    この言葉は、わたしたちがどのようにお互いを見て、
    どのようにお互いに接するべきかという、
    基礎となる確信を打ち立てます。
    もしも正義が神の善と神の主権に基づかないならば、
    それはほんとうの意味で存在することはできません。
    わたしたちの世界の現在の状況は、
    わたしたちがこの地球で共に生きるための道徳的な拠り所を
    わたしたちの外に置く方がよいことを明確にしています。
    わたしたちが道徳的な拠り所を置くべき、最も最適な場所は、
    すべてのものを造られた方と共にあるところです。

    そうすることによって、わたしたちは気づきます。
    それは2つ目の点ですが、
    正義は平和と切り離すことができません。
    聖書において、わたしたちは学んでいます。
    「平和を造る人々は、幸いである
    その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)
    平和をつくる者であるために、
    わたしたちは正義のために努力します。
    わたしたちは、わたしたちの関係やコミュニティにおける
    平和の回復のために務めなければなりません。
    愛と赦しを示されたイエスさまの模範的な姿に導かれて。
    みなさん、もしもわたしたちが、
    この平和の回復のための働きにおいて、
    縦と横の関係、つまり神との関係と他の人びととの関係だけでなく、
    自然環境との健全な関係も同じように、
    考慮し、培い、育んだら、どうでしょうか?

    というのも、
    最後の3つ目の点として、
    正義と平和は、地球全体と複雑に絡み合っているからです。
    詩編24篇はこのように宣言しています。
    「地とそこに満ちるもの
    世界とそこに住むものは主のもの。」(詩編24:1)
    わたしたちは神によって造られた
    この世界の管理者として招かれています。
    自然環境に配慮し、
    正義と平和が神の創造された秩序の溢れる豊かさにまで広がるように、
    被造物を守るようにと、わたしたちは招かれています。

    この被造物の季節という月間において、
    大切に時間を使いましょう。
    正義を追い求めるために。
    そして、わたしたちの生活とわたしたちを取り囲む世界において、
    平和を育む努力について考えるために。
    想像してみてください。
    正義と平和の川がただちに駆け巡るならば、どうなるでしょう?
    わたしたちの自宅のリビングに、職場のオフィスに、
    教会に、コミュニティセンターにその川が流れるならば、
    どうなるでしょう?
    わたしたちが経営する小さな店の建つ通りへと
    その川が流れるならば、どうなるでしょう?
    わたしたちが食べ物を育てる畑を横切って、
    その川が流れるならば、どうなるでしょう?
    さぁ、世界中のみなさん。
    正義と平和を流れさせましょう!

    みなさんの上に、たくさんの祝福がありますように。
    素晴らしい創造の季節をお過ごしください。

週報より

  • 2023.09.17 週報より抜粋・要約

  • ① きょうの礼拝はニシャンタ牧師を説教者としてお迎えしました。
    ニシャンタ・グネラトゥネ先生はスリランカ・メソジスト教会の牧師で、
    以前、アジア学院の研修生として来日した際に
    小山教会でお話をしてくださいました。
    今回はアジア学院の五十周年記念に合わせて来日されています。
    ニシャンタ先生は現在、スリランカの内戦による部族対立で生じた、
    戦災孤児たちの世話と、部族融和の働きにご尽力されています。
    そこで今回、支援のための募金を募りたいと思います。
    ご協力頂ける方は、受付テーブルの上の箱に募金をお願いします。

    ② きょうは礼拝後にランチの会を予定しています。
    礼拝後のランチの会のあとに、
    ニシャンタ先生のお働きについての報告会を予定しています。
    ランチの会は無料ですので、ぜひご出席ください。
    今回は、ダウドさんと稲葉奈々さんが食事を用意してくださいました。
    いつもはランチの会のために自由献金を集めていますが、
    今回のランチの会の献金はスリランカ支援のために用いられます。

    ③ ランチの会の後に教会全体会とモレノの製本を予定しています。
    教会全体会では今年度の残りの行事などについて話し合う予定です。
    こちらもぜひご出席ください。
    終わった後にお時間のある方は、
    モレノの製本をお手伝いいただけると嬉しいです。

    ④ あす午後1時半から、目黒教会で関東地区の秋季聖会が開催されます。
    YouTubeでの配信も予定されています。
    ご視聴を希望の方は牧師までお知らせください。URLをお送りします。

    ⑤ 来年1月までの礼拝当番表を作成しました。
     都合の悪い日などがありましたら、お知らせください。

    ・書き損じ・出し忘れのはがきをください
    (アジア学院に寄付)。
    ・洗礼(バプテスマ)・転会をご希望の方は
    牧師にお知らせください。

    小山駅・教会間の送迎(9:45東口出発)があります。
    詳しくは牧師にお尋ねください。


  • 以上

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