8月に入りました。7月は予想最高気温が35度前後の日が何日もあったため、まだ8月にもなっていなかったのかという気持ちになります。ほんの少し外を歩くだけでも強い日差しに体力を奪われてしまうので、とうとう日傘を買いました。日傘導入のおかげで、多少は外出が楽になりましたが、同時に、自分が子どもの頃と同じ感覚で夏を過ごすことは出来ないなと感じさせられました。温暖化が進み、生態系が乱れ、地球環境が傷ついていることを実感し、自分に出来ることは何だろうかと考えさせられる日々です。
聖書学を専門とする立場にあるわたしにとって、「エコロジカル聖書解釈」という聖書の解釈方法と向き合う時間を増やすことは自分にこそ出来ることなのではないかと感じています。人間中心的に聖書を読むのではなく、神によって造られたすべての被造物との関係を意識しながら聖書を読むスタンスと理解しています。こうした視点で聖書を読むことは忘れずにいたいです。
今月は平和のために祈る月です。78年前に終結した太平洋戦争のことを思い起こすと同時に、今も世界で続いている戦争や紛争、飢餓、差別、搾取、環境問題などに目を向けて、この世界に平和が訪れることを共に祈りましょう。8月の最初の礼拝で用いた平和の祈りをぜひご活用ください。「平和の祈り」をお持ちでない方は、小山教会のYouTubeチャンネルをご確認ください。8月最初のYouTubeでの礼拝配信の動画説明欄で読むことが出来ます。
8月最初の土曜日には、毎年恒例の子ども1日キャンプを開催しました。今回のテーマは、旧約聖書の出エジプト記7章から11章に描かれている「十の災い」とモーセの海割りです。災いとまではいかないけれど、少し不快なことを体験するアクティビティをイベントチームのみなさんが用意してくださいました。参加した子どもたちはあまり不快さを感じることなく、大人たちが用意した災いを楽しんで乗り越えました。一番楽しんだのは、聖書のお話の後にした釣りだったでしょうか?釣るのは魚ではなく、たくさんのお菓子!各々が食べたいお菓子を手に入れて、みんなとっても嬉しそうでした。同じお菓子を選ぶ子もいれば、金額を知った上で高いお菓子ばかり狙う子もいたりと、こどもたちが選ぶお菓子に、それぞれの子たちの個性を感じました。
お祈り頂いていた神学校での前期のクラスは無事に最後まで終えることができました。特に、今年度より始まった信徒説教者養成コースでの全15回の旧約聖書の基礎に関する講座を、わたしも受講してくださっている方も最後まで走り切ることが出来てホッとしています。旧約聖書全体を改めて自分なりに整理できた貴重な時間でしたし、自分の受けてきた教育を振り返りながら、どうしたら知識を身につけるだけでなく、講義を終えた後も自分から旧約聖書の学びを深めていきたいと受講者の方々が思えるかを模索する良い時間でした。一年目でまだまだ課題も多く感じているので、少しずつ改善していきたいと思っています。10月から始まる後期は、石田学先生の礼拝学のクラスも始まりますので、こちらも祈りに覚えて頂けると幸いです。
ひとつの学期が終わるということは、留学生にとっては帰国の時期です。4月からわたしたちの教会で一緒に礼拝を守ってくださったショーンさんは、日本での留学期間を終えて、8月10日に帰国しました。わたしは教会のみなさんを代表してショーンさんを見送るため、成田空港へ一緒に行き、最後に一緒にお祈りをして送り出してきました。短い間でしたが、交わりの時が持てて感謝でした。また会える日が来ることを心待ちにしています。
今月は夏期休暇をいただいて、家族と一緒に京都へ帰省してきました。コロナ禍の影響や家族の体調不良なども重なったりして、長いこと京都へ帰省できずにいました。今回、台風が来ていたため当初の予定を1日前にずらして、14日に移動をしましたが、3年ぶりに帰ることができました。会いたい方々に会い、ゆっくりとリフレッシュできる良い時間でした。ありがとうございました。
2023年8月18日、小山教会付属館の牧師室にて。
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