急に気温が下がったので身体が驚いています。25度前後の最高気温なので、秋らしい気候なのですが、35度を越える真夏の気温から一気に下がると、身体も疲れてしまいますね。段々寒くなってくるこの時期、みなさま健康にお気をつけてお過ごしください。
前回のモレノからこの1ヶ月、イベントが盛りだくさんでした。9月17日はスリランカから、メソジスト教会の牧師であるニシャンタ・グネラトゥネ先生を説教者としてお招きしました。ニシャンタ先生は2012年にアジア学院で学んでいた際に、小山教会の礼拝で説教をしてくださいました。今回はアジア学院の50周年記念の式典にあわせての来日でした。ニシャンタ先生は、スリランカで部族融和のための取り組みと、紛争によって孤児となってしまった子どもたちの支援を行っています。そのため、礼拝後に現在取り組んでおられる活動についての報告会をしてくださいました。また、ニシャンタ先生が行っている活動のために募金を募り、直接お渡しすることができました。この募金は、子どもたちの支援のために用いていただいたそうです。
ニシャンタ先生に礼拝で説教をしていただくことになったので、わたしは礼拝ではじめて通訳をすることになりました。事前に原稿をいただき、自分でも何度も原稿を読み、準備をすることが出来たので、何とか礼拝をトラブルなく終えることが出来てホッとしました。報告会での通訳は、事前にいただく資料も、背景知識もほとんどなかったため、まったく役に立たず、まわりの皆さんに助けていただきました。改めて、通訳をしてくださる方たちの存在に感謝したひとときでした。次の機会がある場合は、もう少し役に立てるように頑張りたいと思います。
ニシャンタ先生が来会された日は、教会全体会も開催されました。その日は盛りだくさんの一日だったのでみなさんお疲れだった様子で、早めに全体会を終えました。一番大きなトピックは、教会のもみの木についてでしょうか?現在のもみの木は老朽化してきましたし、将来的に会堂の基礎を痛めることが心配という声が上がっていました。そのため、もみの木を伐採し、新しい木を植えることを役員会より提案させていただきました。現在のもみの木は今年のクリスマスが最後の役目となりそうです。
10月8日の礼拝後には、小山祈りの家でピクニックをしました。毎年この時期恒例のイベントですが、昨年は出来なかったので久しぶりの開催でした。わたし自身、出身教会とはいえ、長いこと小山にはいなかったため、12年ぶりの参加でした。外でのイベントは、いつも天気を心配しますが、今回は雨も降らず、日差しも強くなく、過ごしやすい気候の中でのピクニックでした。祈りの家のお庭でBBQ、芋煮、焼きそば、デザートと美味しいものをたくさん食べ、賛美歌を一緒に歌い(久しぶりにギターを弾きました)、すこしだけ身体を使った遊びもしつつ、程よくみんなが好きなことをしつつ、程よく一体感のある楽しい時間でした。
10月から神学校の授業が再開しました。再開直前に、神学校の研修会が開かれました。昨年は、修士論文提出直前に内容を急いで日本語にまとめて発表をしましたが、今回は特に大きな役目はなかったのでゆっくりと発表を聞いて楽しみました。今回の発表は2本とも、「コロナ後」らしく、オンラインに関係するテーマでした。オンラインでの聖餐についてと、オンラインでの神学教育についての発表は、どちらも自分に深い関わりのあるものですし、関心のあるテーマでした。特に、今年度から神学校で教え始めた身として、自分のクラスの持ち方を振り返る良い機会ともなりました。知識の伝達だけでなく、学生たちの霊性の形成にも心を配りながら、後期の授業をすすめていきたいです。後期の担当授業では、『出エジプト記』を学生たちとヘブライ語でゆっくりと読み進めていきます。準備のためにお祈りいただけたら嬉しいです。
神学校の後期最初の授業の中で、「自分を釈義する」というアクティビティをしてみました。聖書を読む自分自身が持っている前提や先入観を知るためのものです。用意した質問の中に「今日、最も差し迫った社会的・倫理的課題は何だと思いますか?聖書はその問題と関係がありますか?」というものを入れてみました。戦争、性暴力、気候変動がクラスの中で挙げられました。どれも深刻な、わたしたちの世界の課題ですし、聖書の語るメッセージと無関係なはずがありません。このような話を受講者の方々としていた直後に、イスラエルとパレスチナが交戦状態に入りました。報道される内容に胸を痛めるばかりです。中東の地において、平和と公正が実現することを更に強く願い、祈ります。
2023年10月12日、小山教会付属館の牧師室にて。
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