MORENO 09月号

• 小山市が運営しているLINE公式アカウントをわたしは「友だち追加」している
  のですが、先日おもしろい情報が流れてきました。30年後の小山駅西口エリア
  をMinecraft(マインクラフト。以下マイクラ)で作ってみようという企画です。
  マイクラは、パソコン、家庭用ゲーム機、タブレットなどで、家や町並みを自由に
  作ることのできるゲームです。我が家のこどもたちも大好きなゲームです。そん
  なゲームを用いて、子どもから大人まで、将来の小山市を自由に考えてもらう
  だなんて、何とワクワクする企画なのでしょうか。市のホームページをチェックし
  てみたところ、提出締め切り日は9月末でした。小学生から大学生の夏休み期
  間を想定し、この締切日を設定しているのでしょう。これからの未来を作ってい
  く世代が、未来の小山市としてどんなものを提示するのかとても楽しみです。
  この企画が小山市から発信されたとき、色々な世代から意見を汲み取ってこ
  の町の未来を作っていきたいのだなと実感しました。大人たちに自分たちの声
  を届けにくい子どもたちに、自分たちが普段使うようなツールを用いて、自分た
  ちの思いを伝えることができるようにしているわけですから。それは同時に、わ
  たしたちの教会も、わたしたちの教会が所属する日本のナザレン教会も、見習っ
  ていきたい姿勢だなと感じました。柔軟に、そして創造的に、小さな声を押しつ
  ぶすことなく、教会の将来の姿をできる限りたくさんの人たちで考え、思い描く
  ことができるならば、それはとても楽しそうですよね。
  わたしたちの教会は、8月は平和のために祈る月としています。イスラエルとガ
  ザ、ロシアとウクライナの間で戦争があり、過剰な報復攻撃と虐殺があり、住む
  土地を奪われて難民となっている人たちが数多くいる今の世界の現実におい
  て、戦いや争いがないことや武力による支配や牽制がないことは、わたしたちが
  心の底から求める平和な世界のあり方です。でも、残念ながら、戦争がなけれ
  ば、平和であるとは決して言い切れません。性のあり方、年齢、学歴、使用する
  言語、肌の色などの違いで差別が起こり、個々人の尊厳が傷つけられること
  は、わたしたちの身の回りや社会の中で頻繁に起こっています。すべての人が
  平和に生きることができる世界を築いていくことができるよう、わたしたちは心
  から祈ります。出来ることは僅かかもしれませんが、すべての人の平和を築くた
  めにできる小さな行動を積み重ねていきたいものです。
  また、水質汚染や気候変動などが騒がれる現在の地球環境のあり方は、人間
  同士の関係のみが平和であるだけでは十分ではないことを実感させられます。
  人類すべての共通の家である地球と、そこで共に暮らす隣人であるすべての被
  造物との関係においても平和の実現を目指すことが現代に生きるわたしたちの
  大きな課題です。搾取ではなく、共生を目指して生きる社会を自分にできる範
  囲で考えていけたらと思わされます。イギリスのロックバンドのコールドプレイ
  は、秋ごろにリリースする予定のアルバムを環境保護のNPO団体と提携し、グ
  アテマラの川に漂うプラごみを使ってCDやレコードを限定生産するそうです。
  環境への負荷が小さいエンターテイメントを模索しているそうです。このような
  大きなプロジェクトはわたしたちにはできませんが、教会なりに出来ることって
  あるように思えます。紙ゴミを減らすことや、分別をきちんとする、聖書を通して
  環境を問題を考えるなど、今のわたしたちに出来ることも色々とありそうです。
  ところで、8月はわたしのパートナーの奈々さんが神学校の夏季派遣で九州
  南地区のナザレン教会を訪問してきました。月見ヶ丘、別府、熊本へ行き、それ
  ぞれの教会の礼拝や祈祷会で説教をしてきました。祈りに覚えてくださったみな
  さま、ありがとうございました。詳しくは奈々さんが報告記事を書いてくださる予
  定ですので、そちらをどうぞお楽しみに。奈々さんがいない間、こどもたちと3人
  で暮らしていましたが、誰も調子を崩すことなく過ごすことができました。
  奈々さんが帰宅する日、8月8日に宮崎県で大きな地震がありました。その
  後、気象庁から南海トラフ地震臨時情報として「巨大地震注意」が発表されまし
  た。被災された方々に必要な支援の手が伸ばされるよう祈るとともに、今後発
  生する可能性のある地震に対して、被害が想定される地域に住む方々が十分
  な備えをすることができるよう祈ります。
• 2024年8月14日、小山教会付属館の牧師室にて。

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