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MOREN11月号より抜粋
牧師室から 2025.10.15記
今年の夏、私はついに念願の調光レンズ入りのメガネを手に入れました。夏場
に外出する際、ここ数年、目の疲れを感じることが多かったためです。運転中に
も色が変わるタイプのレンズも魅力的でしたが、礼拝中に色が変わったりなどし
たら嫌なので、外でのみ色が変わるタイプのレンズにしました。つけ始めてから
2ヶ月ほど経ちましたが、日差しが強い日の外出から帰った後の目の疲れがか
なり軽減されるようになりました。夏季休暇の際に思い立って購入を決めて良
かったです。ただ、いくつか不便な点は、集合写真などを外で撮るときは色づい
てしまうため、外す必要があることと、外から室内に入ってからしばらくの間は
色づいている点でしょうか。大学へ行くときなどは、色づいた状態で非常勤講師
室や図書館などに入らないように少しばかり気を付けています。
私が今年の夏に取り組むべき大きな課題は、山陽四国地区の聖会準備とナザ
レン神学校の研修会で提供する研究発表の準備でした。聖会の方は先月の「牧
師室より」で報告した通り、無事に終わりました。神学校の研究発表として、今
回私が引き受けたテーマは生成AIと教会についてでした。AI研究の歴史を振
り返りながら、現在のAI技術の特徴を整理した上で、旧約聖書学の立場から神
学的な評価を行いました。AIは完全に専門外の領域なのですが、現段階でキリ
スト教会の立場から問題点として認識すべきことはそれなりにまとめることがで
きた気がします。もう少し広い場での発表の予定は特にないのですが、論文に
まとめて投稿はしようと思っています。論文投稿が無事に終われば、(もう夏も
終わってしまいましたが)この夏の課題は一区切りです。
ちなみに、世界的に普及している生成AIの問題点ばかり挙げて、頭ごなしに
否定しても、この潮流に抗うことはできません。ですので、私の今回の発表の目
的は、神学的な評価を行い、倫理的な諸課題を認識した上で、どのように教会
の現場で使用することが可能であるのかを検討することにありました。当たり前
のことではあるのですが、人間の尊厳を傷つけない形で利用することが目指さ
れるべきであることが私が今回の発表の中心に据えたことです。これからの時
代において更に影響が強くなることが予想されるAIに対して、発表の場にいて
くださった神学生や神学校スタッフの方々が考えを深めていくことのお役に少
しはなったと良いのですが。私自身はとても学ぶことの多い発表準備と発表後
のディスカッションの時でした。準備のために祈りに覚えてくださった皆さま、あ
りがとうございました。
神学校の研修会があった週は、神学校のスクーリングや大学の授業があった
ため、久しぶりに対面での授業が多い週となりました。普段はZOOMを利用し
てのオンライン授業なので、対面で授業ができる時は、特別なものを用意する
のですが、今回は発表を終えたばかりでさすがに時間がなかったため、通常通
りの授業を行いました。それでも、対面ならではのコミュニケーションが取れて、
普段よりも教育効果が高まる印象さえ受けました。対面で授業をしている時は
オンラインを利用する便利さに憧れましたが、オンラインが当たり前になった時、
対面の良さを再発見し、対面であることに憧れを抱くのは何だか皮肉なもので
す。というか、身勝手なものですよね。
教会の方はというと、10月最初の日曜日の礼拝後に、小山教会の50周年の
ささやかなお祝いの時を持ちました。素敵なケーキをいただきつつ、ここ20年ほ
どの教会の写真をまとめたスライドショーを皆さんと一緒に楽しみました。それ
以前の写真については、特別号での掲載をお楽しみに、ですかね?また、前任
の石田学先生に教会の初期の思い出をお話ししていただき、これまでの50年
の教会の歩みに対する感謝を神に祈る時をもちました。私が小山教会との関わ
りを持っているのは、過去50年のうちほんの一部です。これまでの歩みを学
び、受け止めながら、神様が許してくださる限り、これからの小山教会の歩みを
教会の皆さんと一緒に形作っていけたらと願っています。これからどんな教会
でありたいのか?とも度々考えますが、壁や溝を教会の中において作らずに、
多くの方と天のみ国を目指す旅を支え合いながら歩んで行ける教会であり続
けることが現時点での心からの願いです。
2025年10月15日 小山教会付属館の牧師室にて
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